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生きること以上に死ぬことを学ばなければならない。―『チベット 死者の書』より

ストイックのその先に〜努力=ストイック、ではない〜

私も自称モデル/アーティストとして、肉体にはこだわりがあるので、特に自分はモデル/アーティストとして社会的にも公式に認知される存在になりたいと思った2020年4月からは、ものすごいストイックさでボディメイクのためのトレーニングをしていました。

 

ただ当時借金も抱えていたので、自宅での自重トレーニングのみで、有料のジムでウエイトトレーニングはしませんでしたし、また今のようにプロから指導を受けるということもお金が無いので出来ませんでした。

 

当時すでに筋トレ歴3年ということで、もともとトレーニングの習慣はあったのですが、自称モデル/アーティストということで、トレーニングの時間を増やしました。

週に3回,一回につき5時間くらいのハードな追い込みトレーニングです。

種目構成は全て自分で考えていました。だいたい15〜20種目くらいを組み合わせてやっていました。

なぜ週に3回なのかというと、まず一回のトレーニングで激しい筋肉痛を感じるので休みたかったのと、やりすぎるとカタボリック症候群など逆に体を壊すという知識もあったからです。

 

2020年3月,4月は

コロナで仕事がクビになったりして、

働いていなかった時期はむしろ一日中時間を好きに使えるので、自分のやりたいトレーニングにいくらでも打ち込むことができました。

問題は転職後、働き始めてからです。

慣れない初めての職場で働きながら、

自分のハードなトレーニングを維持するのは時間的にもエネルギー的にも本当に大変でした。

 

ほかに2020年3月,4月からは

さまざまな精神症状にも悩まされており

  • 借金を抱えていることに関する強い不安症状(一日中不安感がつきまとうなど)
  • 妊娠恐怖症(男性と接するだけで自分は妊娠したのではないかと不安になり、性交していないのに妊娠検査薬を買い検査を続ける、不安や被害妄想にさいなまれるなど)
  • 運転恐怖症(何も無いのに、自分は人を轢いたのではないか、なにかにぶつかったのではないかと不安になる)

 

さらに、霊的(精神的)に特殊な状態でもありました。

  • 古代神道の巫女だった前世の自分の感覚が降りてきて落ち着かない。(巫女なので高い霊感を持っているので感覚が過敏になりすぎる、など)

 

様々な精神状態、精神症状とともに活動をしていたのが2年前でした。

 

自分はどんなアーティストでありたいか、というヴィジョンがかなり明確だったので、

その理想のイメージをまとった自分を現実的に維持するためにハードな追い込みばかりをしていました。

今思えばトレーニングに関するまともな知識もないのに独学であそこまで追い込むのは、身体を痛めて当然だと思います。

 

そのストイックな生活は半年で終わりました。

 

私の心理カウンセラーの先生(芸能関係などにも知見のある方です)からドクターストップをかけられたためです。

理由は私が鬱病寸前になったからです。

 

ストイックは長続きしない。

ストイックつまり興奮状態、アドレナリンの過剰分泌状態です。

 

よく、有名な芸能人や女優やモデルや、その他の分野でも、有名な人や結果を残している人は『ストイックに努力した』と紹介されています。

ストイック=すごい人!というのは、努力をしたこともない素人の認識です。

 

ストイックはホルモン的に長続きしないというのは科学的な事実ですし、どんなプロのモデルなどでもストイックな生活は半年〜1年で潰れ、その後、ストイックではなくより自然で適度な(過剰ではない)努力レベルに変更して生活しているという、実際の芸能界の状況もあります。 

 

何事も過剰さというのは保ちません。

生理学的にアドレナリンは長く分泌できないようになっています。長く分泌したら死ぬからです。

 

いかにセロトニン(幸福ホルモン)的な、落ち着いた平和的な時間や感覚をうまく導入できるかがとても大切だと思います。

 

私は一回ストイックにやりすぎて潰れた経験も持っているのでストイックの危険性がよくわかります。

なぜかというと当時ストイックすぎた生活の代償(エネルギーを使いすぎたので再び補給しなければならない)を今でも払い続けているからです。

 

ストイックになると沢山の犠牲を払いますし、必ず潰れますし、(頑張っている自分に対して頑張っていない他人や周りを見下すので)友達も仲間もいなくなります。

 

何事もほどほどにしましょう。