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生きること以上に死ぬことを学ばなければならない。―『チベット 死者の書』より

中国人女性ピアニスト、シャオメイについて。もう環境を言い訳にできない。―♪Invention No. 13 in A Minor, BWV 784 をご覧ください


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シャオメイを知ったのはインベンションの演奏の際に参考音源を探してたときでした。だから去年初めて知ったピアニストなんですが、日本であまり知られてないらしい中国人女性ピアニストです。

 

まず、インベンションのマイナー曲について私は個人的にシャオメイの演奏が大好きで、デリケートで女性的で柔らかく、マイナー曲の情緒をめちゃくちゃ的確に表現していると思うから、私はインベンション4番を弾くときはかなり参考にしました。ちなみに私がシャオメイのタッチを真似たら音がフカフカと浮いているというふうに先生に指摘されました(笑)あのデリケートな音色ってどうやって出してるんですかね。結構私は個人的にもタッチが重くハッキリ出る方なので、たとえばリストの高音の繊細な曲とかもあたしは苦手かもしれない……上手くなりたいけど……

 

このシャオメイですが、世界的に評価はどうなっているんだろう?と思って調べたら相当高い評価を得ているらしく現在?はパリを拠点に活動しているとのこと。

しかも中国の革命に呑まれた本当に苦労の多い極貧の人生を送ってきたらしくてピアニストとしてのデビュー?が40歳だったとか。フジコ・ヘミングもそうですがピアニストって本当に苦労人が多いですよね。バロック時代もそうですが、馬小屋でリュート弾いてたとか汚い狭い屋根裏部屋でオモチャみたいな鍵盤を弾いてたとかみんなそんな環境で一流にまで育ってて、環境を言い訳にする理由はこれでなくなりました。(笑)シャオメイにしてもそもそもピアノが確保できないことも多かった?らしく(ウィキペディアに書いてあるけどこれも日本語翻訳文しかなく日本語でのページが存在しない)ピアノが確保できないとかすごい状況やなと思いました。それを思うと家に生ピアノがあっていつでも弾ける私は本当に恵まれてるしシャオメイより良い環境で育ってるのに弾けない言い訳はもうできないなって本当に思った。

 

私はいまジミ・ヘンドリックスカート・コバーンが自殺した年齢、27歳を生きてるけど、この年齢はプロのピアニストでも若手、演奏が未熟と言われる年齢なので、私もこれからの自分のピアノをもっともっと成長させていきたいと思います。